ウェズリー・スナイプス主演の「ブレイド」シリーズは、マーベル・コミックスを原作とするアクション・ホラー映画の金字塔として、知られています。
1.シリーズ概要
「ブレイド」シリーズは、1998年に第1作が公開されて以来、2002年の「ブレイド2」、2004年の「ブレイド:トリニティ」と続く三部作で構成されています。主人公ブレイドは、人間とヴァンパイアのハイブリッドで、ヴァンパイアの強さと人間の意志を併せ持つ"デイウォーカー"として知られています。
第1作「ブレイド」(1998)
スティーヴン・ノリントン監督による第1作は、ブレイドの起源と、ヴァンパイア社会との激しい戦いを描きました。ウェズリー・スナイプスは、クールで無骨ながらも内に秘めた情熱を持つブレイド役を見事に演じています。スナイプス自身が空手の有段者であることも相まって、アクションシーンの迫力は圧巻です。
物語は、野心家のヴァンパイア、ディーコン・フロスト(スティーヴン・ドーフ)との対決を軸に展開します。フロストの世界征服の野望に立ち向かうブレイドの姿は、とてもクールでかっこいいです。
第2作「ブレイド2」(2002)
ギレルモ・デル・トロ監督が手掛けた続編では、より深みのあるヴァンパイア社会の描写と、新たな脅威「リーパー」との戦いが描かれます。前作以上にダークでゴシックな世界観が展開され、視覚的にも魅力的な作品となっています。
ブレイドがヴァンパイアたちと一時的に手を組む展開は、キャラクター間の複雑な関係性を浮き彫りにし、物語に奥行きを与えています。
第3作「ブレイド:トリニティ」(2004)
デヴィッド・S・ゴイヤーが監督を務めた最終作では、ドラキュラ伯爵の復活という大きな脅威に直面するブレイドの姿が描かれます。新たに加わったナイトストーカーズのメンバー、エイビゲイル(ジェシカ・ビール)とハンニバル・キング(ライアン・レイノルズ)との共闘は、シリーズに新たな息吹を吹き込みました。
シリーズの魅力
「ブレイド」シリーズの最大の魅力は、ダークでスタイリッシュな世界観とハイオクタンなアクションの融合にあります。ウェズリー・スナイプスの圧倒的な存在感と、彼が体現するブレイドのキャラクターは、シリーズ全体を通じて揺るぎない魅力を放っています。
各作品で異なる監督が起用されたことで、それぞれに独自の味わいが生まれました。第1作のストリートレベルの戦いから、第2作のゴシックホラー、第3作のより大規模な世界観へと、シリーズは進化を遂げています。
また、ヴァンパイア映画としての側面も見逃せません。従来のヴァンパイア像を踏襲しつつも、独自の設定や世界観を構築することで、ジャンルに新たな風を吹き込みました。
まとめ
「ブレイド」シリーズは、アクション、ホラー、ファンタジーの要素を巧みに融合させ、独自の世界観を構築しました。ウェズリー・スナイプスの圧倒的な演技と、進化し続ける物語展開により、20年以上経った今でも色褪せることのない魅力があります。
ウェズリー・スナイプスが体現した孤高のヴァンパイアハンター、ブレイドの姿は、永遠に映画ファンの心に刻まれ続けています。