五感のスケッチブック

こと・もの・心で感じたことを記事にしていくブログです

作業療法って?

 アフィリエイト広告を利用しています

作業療法って知ってますか?作業療法士(OT)がする療法のことです。

そんな?がつきそうなことを少し触れてみようと思います。

1. 作業療法って何?

作業療法=Occupational Therapy

日本作業療法士協会による作業療法の定義:

作業療法は人々の健康と幸福を促進するために、医療、福祉、保健、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助です。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指します。

作業療法は、日常の作業への参加を支援することを目的としています。作業は私たちが普段当たり前にしていることですので、暮らしや生活そのものになります。暮らしを守り、育むことで健康と幸福が促進されるよう支援することが作業療法士の大切なミッションです。

適切な作業への参加は健康と幸福を増進し、不適切な作業への参加は健康と幸福を減退させます。暮らしや人生には主体性が伴います。自分がしたいことをすることは健康や幸福につながりますが、嫌々していることは健康や幸福につながりません。

2. 作業療法の原則

作業中心の実践: OTはすべての物事を「作業」に引き付けて解釈します。例えば、手首の骨折がその人の生活にどんな影響を与えるかを考えます。

クライエント中心の実践: 患者さん(クライエント)とOTは協働を通して、意味のある作業を通して健康と幸福を促進します。患者さんの生活の責任は患者さん自身にあり、OTが一方的に決めるのではなく、共に相談して決めることが大切です。

エビデンスに基づいた実践: 現時点で考えられる最良で最善の実践を行うために科学的根拠を活用します。

文化に適した実践: 文化的、政治的、社会的な違いを考慮した実践を行います。例えば、ランニングでも一人一人によって考え方や思いは違います。

3. 作業療法士の役割

OTは疾患や障害の有無にかかわらず、作業に関する問題を体験するクライエントに作業療法を提供します。作業療法の目的はクライエントとの治療的信頼関係を背景に、意味を感じる作業に参加するためのクライエントの機能を高めることです。

OTはクライエントが社会との折り合いをつけながら、自らの人生を生きたいように生きられるよう介入します。例えば、脳卒中を起こしたクライエントには、麻痺側の上肢の使用法、自宅で行う日常生活の方法、家族との関わり(介助の仕方等)を教えます。

とにかく、クライエントの日々の生活への参加を促進することが目標です。

4. 理学療法士との違い

理学療法士(PT): 身体機能の維持・改善のために生活に合わせた身体機能の回復を支援し、焦点は体に当てます。

作業療法士(OT): 作業機能の維持・改善のために大切な作業への参加ができるよう支援し、焦点は作業(身体と精神)に当てます。

5. 作業療法の具体的なアプローチ方法

作業療法士は様々なアプローチ方法を用いてクライエントのニーズに応じた支援を行います。以下はその一部です:

身体的リハビリテーション 身体の機能回復を目指して、運動療法日常生活動作の訓練を行います。例えば、脳卒中後の麻痺があるクライエントには、リハビリテーションを通じて麻痺側の手足の使用を促します。

認知リハビリテーション 認知機能の低下が見られるクライエントには、記憶力や注意力の改善を図る訓練を行います。認知症の方に対しては、記憶を刺激する活動や日常生活のスケジュール管理をサポートします。

環境調整: クライエントの生活環境を見直し、必要に応じて適切な環境調整を行います。例えば、車椅子を使用する方には、バリアフリーな住環境を提案し、自立した生活を支援します。

心の健康支援: 心理的な問題を抱えるクライエントには、ストレス管理やリラクゼーション技術を提供します。心の健康を保つための活動や趣味の提案も行います。

職業リハビリテーション 職場復帰を目指すクライエントには、仕事に必要なスキルの再訓練や、職場環境の調整を支援します。仕事と生活のバランスを取り戻すためのサポートを行います。

おまけ

作業療法は、障がいを持つ当事者から生み出されました。障がいを持つ方々の必要性から出発し、時代の中で哲学的要素も加わり、現在に至っています。歴史をひも解くと、その深さに驚かされますが、作業療法士としてその人の生活を再構築することを中心に据え、クライエントと共にその人らしい生活が送れるよう日々努力しています。

これからも、作業療法を通じて多くの方々の生活に寄り添い、支援していきたいと思います。

www.jaot.or.jp